云外人间自悠游

濃霧に灯篭を翳して

つながってる

たゆたえに俯せる眦(まなじり)春日絵て
明日夜のこして火鳥(ひとり)烟らん




振り返り書き物をする時間もない
毎日を生きてる。

日が昇る朝方の薄明かりの廊下を、音を立てずに
しずしず歩く
そんな時間が好きだ。




私は心情描写をしない。
というより、どんなものなのか分からない………

見るものすべてが私の精神だと感じるから


鬱々とした天気の、空に浮かぶ雲雲
数メートル先も見えない深い濃霧を進む時



外の世界と内側はつながってる。


だからわざわざ、
言い表さなくてもいいんじゃないかと

そう思うだけだ。