云外人间自悠游

濃霧に灯篭を翳して

氷解

もうひとつあった!
高校生の時の思い込み。


死闘の際に消えて亡くなってしまうんだと、
ライトノベルのお話に自分を重ねてた……。


あれがまだ私を縛ってる。


自分がまだデスゲームの渦中にいるのだと、
リアルの世界には戻ってこれない、
ポリゴンで出来た体なんだと、信じ込んでしまった。


つらい記憶といっしょに
目を逸らしていた。




離人症で意識が朦朧として
人を人として認識することができなかったあの頃、、、、


好きでもないのに話合わせて、
自分の体を蔑ろにした決定的な体験がある。



馬鹿にすればいい